2018保育園に落ちた!2次調整、途中入所に向け確認すべき4つのコツ

2018年2月22日入所

「保育園の一斉入所に申し込んだけど、落ちた。」

東京都や大阪市など、多くの都市で2月初めから1次調整(1次選考)の結果が通知され始めます。
そこに「不承諾通知」「入所保留」などの文字。

なぜ落ちるのか、今後どうしたらいいか役所に電話しても、他の落ちた人からの電話が絶えず、つながらない。役所に行っても長蛇の列。話をするまでに疲れややり場のない怒り、不安がどんどん積み重なりますよね。

パパ・ママともフルタイムで働いていても保育園に入れないぐらい、保活が厳しい理由は一体何なのでしょう。その理由と、2次調整(2次選考)や途中入所に向けたポイントをご紹介します。

 保育園に落ちる理由

競争の激しい都市部の低年齢児

少子化の一方、都市部における保活は年々厳しくなっています。

特に厳しいのが低年齢児(0歳児、1歳児、2歳児)。
全国の待機児童約2万6千人(平成29年4月1日現在)のうち、9割が0歳児、1歳児、2歳児で、その多くが都市部に集中しています。
両親とも常勤(フルタイム)の就労、かつ育児休業から復職するという状況でも入所できないほどの超激戦です。

激戦となるのはなぜでしょうか?その主な理由は次のとおりです。

  • 仕事が多く利便もよい都市部は人が集まり、保育園の申込みも多くなる。
  • しかし都市部は、保育園を設置できる場所が限られ、初期投資や賃料も高い。周辺住民の反対運動が起こることもあり新設のハードルが高い。
  • それでも都市部は、保育園の数を着実に増やしてきているが、これが「諦めていたけど新しく保育園ができるなら自分も申し込もう」という新たな需要も掘り起こす。
  • 低年齢児は、みんなが育休から復帰するタイミングであるため、保育園の申込みが集中するうえ、優先度の高い人たちばかりとなる。
  • しかし保育園の新規入所枠は、低い年齢のクラスは極端に少ないことが多い。

このとおり、都市部の低年齢児は、集中する申込みに対して入所できる枠が少ないため、当然競争は激化します。

ここで、「激戦の背景はわかったけど、そもそも保育園の低年齢の入所枠が少ないのはなぜ?」との疑問を持たれた方は多いのではないでしょうか?

そのポイントは、保育士1人が見ることのできる乳幼児の数にあります。

保育士1人が見れる乳幼児の数(クリックで開閉)

保育士1人が見れる乳幼児の数は、上の表のとおり低年齢児ほど少なくなっています。小さい子ほどしっかり見ていないといけないし、手がかかるので多くの保育士が必要というわけです。

そして、この定員が少ないところに、下の年齢からの子(1歳児クラスには0歳児クラスの子、2歳児クラスには1歳児クラスの子)が持ち上がります。

そのため、新規の入所枠は非常に限られたものとなっています。

ちなみに、昔は1歳児クラスからの入所は競争が激しいものの、下からの持ち上がりのない0歳児クラスは比較的入りやすかったのですが、今は0歳児クラスでも入りにくいところが出てきています。

これは、早く仕事をしたい、とか、経済環境の悪化で生活のため早く復職しないと、という女性が増えたほか、1歳での入所が難しいから0歳のうちに入れておこう、とみんなが考え出したためです。

以上のように、都市部の低年齢児は、「両親ともフルタイムで、育児休業が明ける」状況でやっとスタート地点に立ったと言えるほど厳しく、パパ・ママの一方がパートであったり、夜勤など保育所の空いている時間中の勤務時間が短ければ入所は相当困難となります。

育児休業給付金の支給期間を延長する目的での申込み

保育園に入れたくても入れない人が多い一方で、育児休業給付金の支給を1歳以降も延長して貰う目的で、まだ保育園に入れる気はないけど申し込んでおく人がいることも、待機児童問題を深刻にしている一因となっています。

  • 育児休業給付金を1歳以降も受給するためには、1歳時点で保育所に申し込んでいるが入所できていない状況が必要です。
  • 育児休業給付金の延長の詳細については、給付金延長目的で敢えて「落ちる」ためにどのような申請の仕方をみんながしているのか、などの実態も含めて別記事で紹介する予定です。

この目的で申し込んでいる人は、例えばA保育園に受かっても内定を辞退するため、その枠は落ちた人に回ります。

でも、この申し込みがあったために、A保育園に入れたかった人がB保育園に内定し、そのB保育園に入れたかった人がC保育園に内定し、この人たちより優先順位の低かった人が内定辞退の出たA保育園に2次調整などで入る・・・というように、優先順位に応じた最適な分配がされず、しかもその影響は広範囲に及びます。

このようなことも、希望の保育園に入れなくなる原因の1つとなっています。

2次調整や年度途中で入所するためのポイント

では、このような厳しい状況下で保育園に落ちてしまったときに、今後入所するために押さえておくべきポイントをみます。

希望する保育園の選択肢を広げる

先ほども述べましたが、まだ自宅で育児をする予定にもかかわらず、育児休業給付金を延長する目的で申し込んでいる人が結構いるため、人気の保育園でさえ内定辞退が複数出ることがあります。

どこに空きが出たかをホームページや役所に出向いて調べ、そこを中心に、通わせることが可能な保育園をできるだけ申し込みましょう。そうすれば当然ですが、年度途中などでも入所の声がかかる可能性が高まります。

また、居住地域だけでなく、他の区や市の保育園も申込み可能です。もし職場の近くや通勤経路に空いているところがあれば、そこを申し込むというのも1つです。(申し込みは居住地域の役所で行います。)

そこまで子どもを連れて行くのは大変ですが、どうしても育休から復帰しなければならないのに居住地域の保育園は全滅・・・預けられる祖父母も近くにいないし、認可外保育園は高いし・・・というときはこんな選択もあるということを押さえておいてください。

ひとまず認証保育園、認可外保育園などに入園する

一旦認可外保育園などに預けて領収書等を役所に提出し、次の選考での加点を狙うのも1つです。多くの自治体では、認可保育所以外での保育を有償でしている場合、加点の対象としています。

都市部の競争が激しいところでは、パパ・ママともフルタイムの就労でやっとスタート地点とも言える状況ですので、この1点、2点の差が他の人と順位を大きく引き離す有効な方法となります。

入園の申請書類を審査基準を意識したものに改める

保育園の入所決定をしているのは、保育園ではなく役所です。

入園の審査では、各家庭の保育の必要性を審査するわけですが、多くの自治体ではポイント制をとっています。

その審査基準は、

  • 両親がフルタイムの勤務か
  • ひとり親家庭かどうか
  • 入所する家庭の子供の数が多いか
  • 育児休業からの復帰か
  • 近くに手伝える祖父母がいないか

などです。

多くの自治体でポイント制が採用される理由は、公平性・透明性を保つためです。

公平性とは、きっちり審査項目を細分化・明文化して、誰が審査者となっても審査にぶれが出ないようにすることです。担当者の感覚・勝手な基準で決められたらたまりませんよね?

透明性とは、市民など外部からも一目瞭然であるということです。
ポイント制でない場合、「あなたの順位は選考の結果、〇番で入所できませんでした。」と言われても、自分のどういう状況がどう評価されて、他にどんな状況の人がいて自分がその順位になったのかわかりませんし、自分で検証もできませんよね?

これがポイント制なら、「〇点で〇番でした」と教えてもらえ、公表されている審査項目・点数から自分で計算した点数と比較・検証もできるというわけです。

そして、この審査項目を知らないと、自分の状況を点数としてきっちり反映してもらうために記載すべき事項や提出すべき書類を漏らしてしまい、他の人より優位順位が落ちた状態で審査されることとなります。

改めて審査項目はチェックしておき、申請書類を提出済みの場合は、追記・修正や証明書類の追加提出をしっかりしておきましょう。

なお、ポイント制をとっていないところは、おおまかな審査基準が書いていることが多いと思います。その場合は、役所で自分の状況を話し、その状況が最大限審査に反映されるために何を書くべきか、必要な書類は何かなどを詳しく聞きましょう。その際に、保育担当者以外が窓口対応をしていることもあると思いますが、審査基準を細かく把握している保育担当者を出してもらいましょう。

大阪市などの大都市でも昔はA~Dという、フルタイムの勤務・パート勤務・就職活動中、などのおおまかな基準のみがあり、細かな審査は区役所で行っていましたので、担当者の考え方で細かな基準がばらつく可能性もありましたが、現在はポイント制をとっているため統一されています。

園長に直訴する

ここまでは一般的な方法について述べましたが、これは限られた人にのみ効果のある方法です。

私立の保育園の園長にあなたの窮状を直訴することで、「この家庭は何とかしてあげないと」と、役所にかけあってくれることがあります。

「そんなことあるの?」と思われるかもしれませんが、実際に夫が保育担当をしていたときに、何回か園から相談があったとのことでした。

もちろん、優先順位を不正に上げるとかではありません。役所がそんなリスクを負う訳ありませんし、何より先ほど述べたように、今は多くの自治体でポイント制をとっているため、おかしいのもすぐわかってしまいます。

ではどういうことかというと、入所の枠を広げてもらえる可能性がある、ということです。
保育園も、定員をギリギリまで設定していない時もありますし、年度途中で保育士を新たに雇えたという場合もありますので、定員を増やせる場合があるんですね。
(ただし、これは私立の保育園の場合の話で、公立保育所の場合は年度当初の定員が動くことはないと思います。)

そして入所の枠が広がったときに入るためには、次の2点が必須です。

  1. その保育園の待機児童の中で、お子さんの順位が1番であること
  2. 役所が入所選考・決定をするまで、お子さんより順位の高い子の申請が出てこないこと

1については、予め役所に尋ねれば、現時点での順位を教えてくれるでしょう。ポイント制をとっているところならほぼ確実でしょうが、そうでなくても待機児童の順位付けはしている場合もあるので、一度役所に聞いてみましょう。そして1番であれば、園長に「あなたがいかに保育園に入れずに困っているか」を相談してみましょう。

2については、園長に相談した時点ではお子さんが1番だったのに、役所が入所選考をする際にお子さんより順位の高い子の申請が出てくれば、あなたが園長を通して広げてもらった枠を取っていかれてしまいます。(でもその場合、園長が「それなら枠は広げない」と言うかもしれませんね。)
ただ、毎月5日までの申請をもって、翌月分の入所選考を20日に行う、などとなっていれば、この心配は必要ないかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
都市部の低年齢児の厳しい保活状況の中で4月入所に落ちてしまったときに、とるべき行動について見ました。
保育園の選択肢を広げ、また、優先順位をあげるために、審査基準をしっかり把握することや認可外保育園への入園など加点要素を検討することなどが、他の人との順位に差をつけ、入所への一歩となるとのお話でした。

以上、「2018保育園に落ちた!2次調整、途中入所に向け確認すべき4つのコツ」でした。